年に一度の梅仕事、せっかくなら特別な梅酒を仕込んでみませんか?今回ご紹介するのは、その鮮やかなルビー色とフルーティーな香りで近年人気急上昇中の露茜梅酒(つゆあかねうめしゅ)です。普通の梅酒とは一味も二味も違う、まるで宝石のような美しい梅酒。この記事を読めば、初心者の方でも失敗なく、最高に美味しい露茜梅酒が作れるようになります。その魅力から詳しいレシピ、美味しい飲み方まで、余すところなくお伝えしますね。

露茜(つゆあかね)とは?普通の青梅との違い

「そもそも露茜ってどんな梅なの?」と疑問に思う方も多いかもしれませんね。実は露茜は、梅とすももを掛け合わせて生まれた比較的新しい品種なんです。

最大の特徴は、なんといってもその鮮やかな赤い果皮と果肉。一般的な青梅や完熟梅が黄色くなるのとは対照的に、露茜は完熟すると美しい紅色に染まります。この天然の色素が、ホワイトリカーなどの透明なお酒に溶け出して、あの息をのむようなルビー色の露茜梅酒を生み出すのです。

  • 見た目: 果皮も果肉も鮮やかな赤色。
  • 香り: 梅特有の爽やかさに加え、すもものような甘くフルーティーな香りが特徴。
  • 味わい: 酸味がしっかりとしており、深みとコクのある味わいの梅酒に仕上がる。
  • 希少性: 南高梅などに比べると生産量が少なく、出回る時期も短いため「幻の梅」とも呼ばれています。

この特別な梅を使うからこそ、色・香り・味わいの三拍子が揃った格別な梅酒が完成するわけですね。

なぜ今、露茜梅酒が人気なの?その魅力に迫る

手作り梅酒の中でも、特に露茜梅酒が注目を集めるのには理由があります。ただ珍しいだけではない、その深い魅力をご紹介しましょう。

魅力1:なんといっても美しいルビー色

完成した梅酒をグラスに注いだ時の、あの透明感のある鮮やかな赤色。これは着色料を一切使わない、露茜が持つアントシアニンという天然色素によるものです。食卓に一瓶あるだけで華やかになり、おもてなしの席でも喜ばれること間違いなしです。

魅力2:フルーティーで華やかな香り

蓋を開けた瞬間に広がるのは、梅の爽やかさに、すももや杏のような甘い香りが加わった、非常に華やかでフルーティーなアロマ。この香りは、リラックスタイムをより一層豊かなものにしてくれます。

魅力3:「育てる」楽しみ

漬け込んでから数週間で、透明だったお酒が徐々にピンク色に染まり始め、数ヶ月後には深いルビー色へと変化していきます。この色の変化を日々眺めるのも、手作り露茜梅酒ならではの大きな楽しみ。「美味しくなーれ」と声をかけたくなりますよ。

保存食研究家・佐藤 美咲さんのワンポイントアドバイス
「露茜は色素が命です。購入する際は、なるべく全体が綺麗に赤く色づき、ハリのある果実を選んでください。少しの傷は問題ありませんが、鮮度が色と香りの決め手になりますからね。」

決定版!失敗しない露茜梅酒の作り方(レシピ)

お待たせしました!それでは、実際に露茜梅酒を漬けていきましょう。基本のレシピさえ押さえれば、驚くほど簡単に作れますよ。

### 材料(作りやすい分量)

  • 露茜(完熟したもの): 1kg
  • 氷砂糖: 500g~800g(甘さはお好みで調整)
  • ホワイトリカー(35度): 1.8L
  • 保存瓶(4Lサイズ): 1個

ポイント: 甘さ控えめが好きな方は氷砂糖を500g、しっかり甘いのが好きな方は800g程度に調整してください。氷砂糖はゆっくり溶けるため、梅のエキスをじっくり引き出し、失敗が少ないのでおすすめです。

### 作り方の手順

  1. 瓶の消毒
    まずは保存瓶をきれいに洗い、熱湯を回しかけて消毒します。その後、完全に乾かしておきましょう。アルコールスプレーで消毒するのも手軽でおすすめです。雑菌の繁殖を防ぐための、とても大切な工程です。

  2. 露茜を洗い、ヘタを取る
    露茜をボウルに入れ、優しく丁寧に水洗いします。傷つけないように注意してくださいね。洗い終わったら、竹串や爪楊枝を使って、なり口についている黒いヘタ(軸)を一つずつ丁寧に取り除きます。

  3. 水気を完全に拭き取る
    清潔な布巾やキッチンペーパーで、露茜の表面の水気を完全に拭き取ります。水気が残っているとカビの原因になるので、ここは念入りに行いましょう。

  4. 瓶に詰める
    消毒した瓶に、露茜と氷砂糖を交互に入れていきます。「露茜→氷砂糖→露茜→氷砂糖…」というように、層になるように詰めていくのがポイントです。

  5. お酒を注ぐ
    最後に、ホワイトリカーを静かに注ぎ入れます。梅が空気に触れないように、しっかりと浸かるように注ぐのがコツです。

  6. 冷暗所で保存
    瓶の蓋をしっかりと閉め、冷暗所で保存します。最初の1ヶ月ほどは、氷砂糖が均一に溶けるように、時々瓶を優しく揺すってあげましょう。

たったこれだけで仕込みは完了!あとは時間が美味しくしてくれます。

プロが教える!ワンランク上の梅酒にするためのコツ

せっかく作るなら、もっと美味しくしたいですよね。ここでは、仕上がりに差がつくプロのテクニックをいくつかご紹介します。

ベースのお酒を変えてみる

定番のホワイトリカーはクセがなく、露茜本来の風味をストレートに楽しめますが、他のお酒で漬けるとまた違った魅力が生まれます。

ベースのお酒 特徴 おすすめな人
ホワイトリカー クセがなくクリアな味わい。梅本来の香りと色を楽しめる。 初心者、素材の味を活かしたい人
ブランデー 芳醇でコクのある仕上がり。高級感のある味わいに。 大人の味わいが好きな人
本格焼酎(米・麦) 焼酎ならではの風味が加わり、和風で個性的な味わいに。 いつもと違う梅酒を試したい人
ジン ボタニカルの爽やかな香りが加わり、非常にモダンな味わいに。 カクテルベースとしても楽しみたい人

熟成期間で味わいはどう変わる?

露茜梅酒は、熟成期間によっても表情を大きく変えます。

  • 3ヶ月~6ヶ月: フレッシュで爽やかな味わい。鮮やかな赤色もこの時期が一番美しい。ソーダ割りなどがおすすめ。
  • 1年以降: 味に丸みが出て、コクと深みが増します。香りが落ち着き、まろやかな口当たりに。ロックやお湯割でじっくり味わうのが◎。

保存食研究家・佐藤 美咲さんのワンポイントアドバイス
「漬けた梅がシワシワにならずに浮いてくることがありますが、心配いりません。これは梅のエキスが出ている証拠。1ヶ月ほど毎日瓶を揺すってあげれば自然と沈んでいきます。焦らず、じっくり見守ってあげてくださいね。」

自家製露茜梅酒の美味しい飲み方アレンジ

愛情込めて作った露茜梅酒、最高の飲み方で楽しみましょう!定番から意外なアレンジまでご紹介します。

  • ロック: まずは試してほしい王道の飲み方。氷が溶けるにつれて変化する味わいをゆっくり楽しんで。
  • ソーダ割り: 爽快感No.1!梅酒1:ソーダ2の割合がおすすめです。鮮やかな赤色がシュワシュワと弾けて見た目にも美しい一杯。
  • お湯割り: 体が温まる冬の定番。梅酒の甘い香りが一層引き立ち、リラックス効果は抜群です。
  • 牛乳割り: 意外な組み合わせですが、ヨーグルトドリンクのようなトロリとした味わいになり、デザート感覚で楽しめます。
  • 紅茶割り: 温かい無糖の紅茶に少量加えるだけで、フレーバーティーのような華やかな一杯に。

漬け終わった後の梅の実は、ジャムにしたり、刻んでパウンドケーキに入れたり、魚の煮付けに使ったりと、余すことなく活用できますよ。

まとめ:今年の梅仕事は特別な露茜梅酒に挑戦しよう

いかがでしたか?その美しい色と豊かな香りで、私たちの五感を満たしてくれる露茜梅酒。作り方は意外とシンプルで、それでいて完成した時の感動は格別です。

瓶の中で少しずつ紅色に染まっていく様子を眺める時間も、熟成を待つワクワクする時間も、すべてが手作りならではの贅沢な体験。今年の初夏は、ぜひこの特別な露茜梅酒作りに挑戦して、自分だけの一杯を育ててみてください。きっと、あなたの暮らしに彩りと楽しみを添えてくれるはずです。

露茜梅酒に関するよくある質問(FAQ)

Q1: 露茜はいつ頃、どこで手に入りますか?
A1: 露茜の収穫時期は非常に短く、例年6月中旬から下旬頃です。生産量が少ないため、スーパーなどではあまり見かけません。農家の直売所や、オンラインの産直サイトなどで探すのがおすすめです。予約販売で完売することも多いので、早めにチェックしましょう。

Q2: 氷砂糖以外の砂糖でも作れますか?
A2: はい、作れます。きび砂糖やてんさい糖を使うと、よりコクのある仕上がりになります。ただし、色の濃い砂糖は梅酒の色に影響を与える可能性があります。上白糖は溶けやすいですが、浸透圧の関係で梅のエキスが出にくくなることがあるため、初心者の方は氷砂糖が最も失敗なく作れます。

Q3: 作っている途中で梅がシワシワになってしまいました。失敗ですか?
A3: いいえ、失敗ではありません。梅がシワシワになるのは、浸透圧によって梅のエキスがしっかりとお酒の中に抽出されている証拠です。むしろ、美味しくなっているサインなので安心してください。

Q4: 露茜梅酒の最適な保存期間はどれくらいですか?
A4: 最低でも3ヶ月から飲むことができますが、1年以上熟成させると味がまろやかになり、より美味しくなります。冷暗所で適切に保存すれば、数年間は品質を保つことができます。ただし、鮮やかな赤色は時間とともに少しずつ褐色に変化していきます。

Q5: 完成した梅酒が濁ってしまいました。飲んでも大丈夫ですか?
A5: 梅の成分や糖分が析出して少し濁ることはありますが、カビのようなものが浮いておらず、酸っぱい異臭がしなければ問題なく飲める場合がほとんどです。仕込みの際の消毒不足や、梅に水気が残っていたことが原因の可能性があります。次回作る際の参考にしてください。

Last Updated on 12/10/2025 by 寒紅梅酒造株式会社

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