梅酒の飲み過ぎは危険？太る原因と適量、二日酔い対策を徹底解説

これは、ご飯お茶碗半分以上に相当するカロリーです。甘くてジュースのように飲めてしまうため、気づかぬうちにカロリーオーバーになりがち。特に、さっぱりとした飲み口の梅酒であっても、カロリーが低いとは限りません。例えば、人気のさらりとした梅酒カロリーについて調べてみると、その数値に驚くかもしれません。梅酒の飲み過ぎがダイエットの天敵と言われるのは、このためです。

2. ズキズキ頭痛…つらい二日酔いを招きやすい

「梅酒を飲むと、なぜか翌日ひどく頭が痛くなる」と感じたことはありませんか？これには、アルコールと糖分のダブルパンチが関係しています。

管理栄養士・佐藤美紀さんのアドバイス
「アルコールを分解する際には、肝臓でビタミンやミネラルが大量に消費されます。さらに、梅酒に含まれる多量の糖分を代謝するためにも、同じくビタミンB群などが使われてしまいます。そのため、体が必要な栄養素を二重に消耗し、結果として分解が追いつかず、アセトアルデヒドが体内に残りやすくなるのです。これが、つらい二日酔いの原因の一つです。」

アルコールの分解が追いつかない上に、糖分の過剰摂取による血糖値の乱高下も、だるさや頭痛を引き起こす要因となります。

3. 肝臓への負担と生活習慣病のリスク

どんなお酒であっても、飲み過ぎは肝臓に大きな負担をかけます。アルコールを分解する中心的な役割を担う肝臓は、過剰なアルコール摂取が続くと疲弊し、脂肪肝や肝炎、さらには肝硬変といった深刻な病気につながる可能性があります。

また、高い糖質は血糖値を急上昇させ、インスリンの過剰分泌を招きます。このような状態が慢性化すると、糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めることにもなりかねません。

梅酒の飲み過ぎを防ぐ！じゃあ「適量」ってどのくらい？

では、梅酒を健康的に楽しむための「適量」とは、具体的にどのくらいなのでしょうか。

厚生労働省が示す「節度ある適度な飲酒」の基準は、1日あたりの純アルコール量で約20gです。これを一般的な梅酒（アルコール度数12%程度）に換算すると、約180mlが目安となります。

これは、一般的なロックグラスで1杯〜1.5杯程度です。

もちろん、これはあくまで目安。性別、年齢、体重、体質によってアルコールの分解能力は異なります。お酒に弱いと感じる方は、これよりも少ない量を心がけましょう。大切なのは、自分にとっての「適量」を知り、それを超えないように楽しむことです。

今日から実践！梅酒を飲み過ぎないための賢い楽しみ方

「わかってはいるけど、ついもう一杯…」となってしまうのが梅酒の魅力。ここでは、飲み過ぎを防ぎながら梅酒を最大限に楽しむための具体的な方法をいくつかご紹介します。

1. 「割り方」を工夫してアルコール濃度を調整する

ロックやストレートで飲むと、アルコール度数が高いまま摂取することになります。ソーダ（炭酸水）や水、お湯、無糖のお茶などで割ることで、一杯あたりのアルコール量を減らし、満足感を得やすくなります。

ソーダ割り: 爽快な喉越しで、満腹感も得やすい。
お茶割り: 緑茶やほうじ茶で割ると、カテキンの効果も期待でき、後味もさっぱりします。
お湯割り: 体を温め、リラックス効果も高まります。梅の香りも引き立ちます。

ただし、ジュースや甘い炭酸飲料で割るのは糖質の摂り過ぎにつながるため注意が必要です。例えば、人気の飲み方であるカルピス梅酒は非常に美味しいですが、特別なご褒美として楽しむのが良いでしょう。

2. チェイサー（お水）を必ず用意する

お酒を飲む際には、必ず同量以上の水を飲むようにしましょう。これを「チェイサー」と呼びます。

血中アルコール濃度の上昇を緩やかにする
脱水症状を防ぎ、二日酔いを軽減する
口の中をリフレッシュさせ、梅酒の味をより深く楽しめる
飲むペースを自然と落とすことができる

チェイサーを挟むだけで、梅酒の飲み過ぎを効果的に防ぐことができます。

3. 空腹時を避け、おつまみと一緒に

空腹の状態でアルコールを摂取すると、胃腸からの吸収が速まり、急激に酔いが回ってしまいます。チーズやナッツ、枝豆、豆腐など、タンパク質や脂質を含むおつまみを一緒に食べることで、アルコールの吸収を穏やかにし、肝臓への負担を軽減できます。

また、梅酒の中に入っている梅の実も、立派なおつまみになります。独特の食感と凝縮された味わいを楽しむのも一興です。興味のある方は、梅酒梅食べ方のバリエーションを調べてみるのもおすすめです。

4. こだわりの一杯をじっくり味わう

ただ量を飲むのではなく、「質」にこだわってみるのも素晴らしい楽しみ方です。世の中には様々な個性を持った梅酒が存在します。例えば、紫蘇の風味が爽やかな鍛高譚しそ梅酒や、長期熟成による複雑で深い味わいが魅力の百年の梅酒など、特別な一本を選んで、その香りや味わいをじっくりと堪能する時間を持てば、少量でも高い満足感を得られるはずです。

もし梅酒を飲み過ぎてしまったら…？翌日の対処法

万が一、梅酒を飲み過ぎて二日酔いになってしまった場合の対処法も知っておきましょう。

とにかく水分補給: アルコールによる利尿作用で体は脱水状態になっています。水やスポーツドリンク、経口補水液をこまめに摂取しましょう。
肝臓の働きを助ける食事: しじみの味噌汁は、肝機能を助けるオルニチンが豊富でおすすめです。また、果物に含まれる果糖はアセトアルデヒドの分解を助けると言われています。
十分な休息: 体を休めて、肝臓がアルコールを分解するのを待ちましょう。無理に活動すると回復が遅れます。

管理栄養士・佐藤美紀さんのアドバイス
「二日酔いの朝に、迎え酒をするのは絶対にやめましょう。一時的に感覚が麻痺するだけで、肝臓にさらに追い打ちをかけることになり、回復を遅らせる原因にしかなりません。つらくても、水分と栄養を摂って安静にすることが最善の策です。」

まとめ：梅酒は適量を知って賢く楽しむお酒

甘くて美味しい梅酒は、私たちに癒やしと楽しみを与えてくれる素晴らしいお酒です。しかし、その飲みやすさから、梅酒の飲み過ぎは多くの人が陥りやすい罠でもあります。

梅酒は高カロリー・高糖質で太りやすい
つらい二日酔いや肝臓への負担の原因になる
1日の適量はロックグラス1杯（約180ml）が目安
割り方を工夫し、チェイサーと一緒に、食事と共に楽しむのが賢い飲み方

この記事で紹介したポイントを参考に、自分なりの「適量」と「楽しみ方」を見つけて、これからも末永く梅酒と良い関係を築いていきましょう。

梅酒の飲み過ぎに関するよくある質問（FAQ）

Q1: 梅酒は1日に何杯まで飲んでいいですか？
A1: 健康な成人の方の目安として、1日あたり純アルコール量20gに相当する約180ml（ロックグラス1杯程度）が適量とされています。体質や体調に合わせて、これより少ない量を心がけることが大切です。

Q2: 梅酒で太る主な原因は何ですか？
A2: 梅酒の製造過程で使用される大量の氷砂糖が主な原因です。アルコールのカロリーに加えて糖質のカロリーが非常に高いため、飲み過ぎると容易にカロリーオーバーとなり、体重増加に繋がります。

Q3: 他のお酒に比べて梅酒は健康に良いのですか？
A3: 梅由来のクエン酸など、体に良いとされる成分も含まれていますが、それは適量を守った場合の話です。アルコールと糖分を多く含むため、「他のお酒より健康的」とは一概には言えず、飲み過ぎれば健康リスクは他のお酒と同様に高まります。

Q4: 梅酒で二日酔いにならないためにはどうすればいいですか？
A4: まず適量を守ることが第一です。その上で、ソーダや水で割って飲む、チェイサー（水）を必ず飲む、空腹時を避けて食事と一緒に楽しむ、といった工夫をすることで、血中アルコール濃度の上昇を緩やかにし、二日酔いを防ぎやすくなります。

Q5: 梅酒は毎日飲んでも大丈夫ですか？
A5: 毎日適量を飲むこと自体が問題とは限りませんが、肝臓を休ませるために週に2日程度の「休肝日」を設けることが推奨されています。毎日飲みたいという習慣が、徐々に飲み過ぎにつながる可能性もあるため注意が必要です。

Last Updated on 15/10/2025 by 寒紅梅酒造株式会社

もっと見る: 梅酒おすそ分け容器の決定版！おしゃれで安心な選び方完全ガイド