「梅酒って、甘くて飲みやすいけど、実際のアルコール度数はどのくらいなんだろう？」と思ったことはありませんか？家でくつろぐ一杯や、友人との食事で楽しむ梅酒。その口当たりの良さから、つい飲みすぎてしまうことも。この記事では、そんな気になる梅酒のアルコール度数について、市販品と手作りの違い、他のお酒との比較、そして度数に合わせた美味しい飲み方まで、あなたの疑問をまるごと解決します。
美味しい梅酒の世界をより深く知ることで、次の一杯がもっと楽しくなるはずです。実は、ベースのお酒を変えるだけで全く違う風味を楽しむこともできます。例えば、ジンを使った梅酒 ボンベイ サファイアのようなアレンジは、爽やかな香りが加わり、新しい発見があるかもしれません。
市販の梅酒のアルコール度数はどのくらい？
スーパーや酒屋さんで手軽に購入できる市販の梅酒。その梅酒 アルコール 度数は、一般的に8%〜15%のものが主流です。
これは、ビール（約5%）よりは高く、日本酒（約15%）やワイン（約12%）と同程度、もしくは少し低めの度数と言えます。市販の梅酒は、多くの人が飲みやすいように、甘みと酸味、アルコールのバランスが調整されているのが特徴です。
- 一般的な梅酒: 10%〜12%
- 低アルコールタイプ: 8%前後
- 本格派・原酒タイプ: 15%〜20%
商品によっては、アルコール度数を抑えたものや、逆にウイスキーやブランデーで漬け込んだ高めのものも存在します。購入する際は、ラベルに記載されているアルコール分をチェックする習慣をつけると良いでしょう。
ロックグラスに注がれた琥珀色の梅酒と氷が美しいアルコール度数を示すイメージ
手作り梅酒のアルコール度数 – 知っておきたい基本
自家製の梅酒作りは、初夏の楽しみの一つですよね。手作り梅酒の魅力は、なんといっても自分好みの味に仕上げられること。そして、そのアルコール度数は、漬け込む「ベースのお酒」によって大きく変わります。
ベースとなるお酒が度数を決める
手作り梅酒のアルコール度数は、基本的に漬け込んだお酒の度数よりも少し低くなります。これは、梅から出るエキスや、加える氷砂糖が溶けて全体の体積が増え、アルコールが希釈されるためです。
一般的に使用されるお酒と、出来上がりの梅酒の度数の目安は以下の通りです。
| ベースのお酒 | アルコール度数 | 出来上がりの梅酒の度数（目安） |
|---|---|---|
| ホワイトリカー（果実酒用） | 35% | 約20%〜25% |
| ブランデー V.O. | 40% | 約25%〜30% |
| 日本酒（原酒） | 18%〜20% | 約12%〜15% |
| 本格焼酎 | 25% | 約15%〜18% |
| ウォッカ | 40% | 約25%〜30% |
このように、どのお酒を選ぶかで、出来上がりの梅酒 アルコール 度数は全く異なります。濃厚でパンチのある梅酒が好きならブランデー、すっきりとした味わいが好みならホワイトリカーがおすすめです。最近では、黒糖 泡盛 梅酒のように、沖縄の泡盛と黒糖を使って、独特のコクと風味豊かな梅酒を作る人も増えています。
なぜ高い度数のお酒で漬けるの？
「なぜわざわざ35%もの高いアルコール度数のお酒を使うの？」と疑問に思うかもしれません。これには2つの重要な理由があります。
- 腐敗防止: アルコール度数が20%未満のお酒で漬けると、梅のエキスによってアルコールがさらに薄まり、雑菌が繁殖して腐敗する原因になります。安全に作るためには、20%以上のアルコール度数が必須です。
- エキス抽出: アルコール度数が高いほど、梅の成分（クエン酸やリンゴ酸などの有機酸、香り成分）を効率よく引き出すことができます。これにより、梅の風味豊かな美味しい梅酒が出来上がるのです。
梅のエキスをより効率的に抽出するテクニックとして、梅を一度凍らせる方法も知られています。この手法は梅酒 冷凍 梅を扱う記事などで詳しく解説されており、細胞壁が壊れることで成分が溶け出しやすくなる効果が期待できます。
自家製梅酒の度数の計算方法（目安）
自家製梅酒のアルコール度数は、簡単な計算で大まかに予測することができます。
計算式:
(ベースのお酒の量 [ml] × ベースのお酒のアルコール度数 [%]) ÷ (ベースのお酒の量 [ml] + 梅から出る水分の量 [ml] + 氷砂糖の量 [g] × 0.6)
梅から出る水分量は梅の重量の約30%〜40%で計算するのが一般的です。これはあくまで目安ですが、自分の作る梅酒がどのくらいの強さになるかを知る上で役立ちます。
【比較】梅酒と他のお酒のアルコール度数
梅酒のアルコール度数がどのくらいの位置づけなのか、他のお酒と比較してみましょう。
| お酒の種類 | 一般的なアルコール度数 |
|---|---|
| ビール | 4% – 6% |
| チューハイ | 3% – 9% |
| ワイン | 10% – 14% |
| 梅酒（市販品） | 8% – 15% |
| 日本酒 | 15% – 17% |
| 焼酎（ロック・水割り） | 10% – 15% |
| ウイスキー（ストレート） | 40% – 43% |
こうしてみると、市販の梅酒はワインや日本酒と近い度数であることがわかります。ただし、飲み方が多様なのが梅酒の特徴。ロックやソーダ割りにすると、実際の摂取アルコール度数はさらに低くなります。
専門家の声
「梅酒の魅力は、そのアルコール度数の幅広さにあります。ベースとなるお酒や熟成期間によって、力強い味わいから、デザートのように楽しめる優しいものまで、千変万化の表情を見せてくれます。自分の好みに合った一本を見つける旅も、梅酒の楽しみ方の一つですね。」
― 醸造家・佐藤 健一郎
手作り梅酒用の青梅と氷砂糖、そしてベースとなるホワイトリカーやブランデーのボトルが並んでいる様子
梅酒のアルコール度数に関する注意点：酒税法について
自家製梅酒を作る上で、絶対に知っておかなければならないのが「酒税法」です。法律を守って、楽しく梅酒作りをしましょう。
家庭で果実酒を作る際のルール:
- アルコール度数20%以上のお酒を使用すること。
- これは、アルコール度数が20%未満だと、新たにお酒を「製造」したとみなされ、酒税法違反になる可能性があるためです。このルールがあるため、梅酒 日本酒 20 度 以下のような低い度数の日本酒で梅酒を作ることは法律で禁止されています。
- 米、麦、あわ、とうもろこし等の穀物類や、ぶどうを漬け込まないこと。
- これらを漬け込むと、発酵して別のお酒ができてしまうため禁止されています。
- 販売しないこと。
- 作った梅酒を販売するには、酒類製造免許が必要です。あくまで個人で楽しむ範囲に留めましょう。
これらのルールを守れば、誰でも安心して自家製梅酒を楽しむことができます。
アルコール度数別！おすすめの梅酒の飲み方
梅酒のポテンシャルを最大限に引き出す飲み方を、アルコール度数別にご紹介します。
低めの度数（8%〜12%）の梅酒
- ストレート or ロック: 梅本来の繊細な香りや甘みをダイレクトに楽しむのに最適です。特に、山田 十郎 梅酒のようなこだわりの品種を使った梅酒は、その風味をじっくりと味わうのがおすすめです。
- お湯割り: 体が温まり、香りが一層引き立ちます。寝る前のリラックスタイムにぴったり。
高めの度数（13%以上）の梅酒
- ソーダ割り: 最もポピュラーな飲み方。梅酒の濃厚な味わいとソーダの爽快感が絶妙にマッチします。食中酒としても最適です。
- 水割り: 味わいを調整しやすく、じっくりと飲みたい時に。
- カクテルベース: ジンやトニックウォーターと混ぜたり、オレンジジュースで割ったりと、アレンジは無限大です。
専門家の声
「高いアルコール度数の梅酒は、氷が溶けても味が薄まりにくいのが利点です。ゆっくり時間をかけて飲むロックや、炭酸で割って爽やかに楽しむソーダ割りに向いています。自分の体調や気分に合わせて飲み方を変えられるのが、梅酒の懐の深さですね。」
― 醸造家・佐藤 健一郎
まとめ：梅酒のアルコール度数を理解して、もっと美味しく楽しもう
今回は、梅酒のアルコール度数について詳しく解説しました。
- 市販の梅酒は8%〜15%が主流で、ワインや日本酒と同程度。
- 手作り梅酒の度数はベースのお酒に依存し、20%を超えるものも作れる。
- 自家製梅酒は酒税法を守り、アルコール度数20%以上のお酒を使う必要がある。
- 度数に合わせて飲み方を変えることで、梅酒の魅力を最大限に引き出せる。
梅酒のアルコール度数を正しく理解すれば、自分に合った商品を選びやすくなるだけでなく、手作りに挑戦する際の指針にもなります。甘くて飲みやすいからこそ、その度数を意識して、自分のペースで美味しく楽しむことが大切です。今夜は、お気に入りの梅酒を片手に、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
梅酒のアルコール度数に関するよくある質問（FAQ）
### Q1: 梅酒は酔いやすいお酒ですか？
A1: 梅酒は甘くて口当たりが良いため、ジュースのように飲んでしまいがちですが、アルコール度数は8%〜15%と決して低くはありません。ビール（約5%）より高く、ワインや日本酒と同程度なので、飲みすぎれば当然酔います。自分のペースを守って楽しむことが大切です。
### Q2: 梅酒のソーダ割りのアルコール度数はどのくらいになりますか？
A2: 例えばアルコール度数12%の梅酒を、梅酒1：ソーダ2の割合で割った場合、アルコール度数は約4%になります。これはビールより少し低いくらいの度数です。割る比率によって度数は変わりますが、ソーダ割りはアルコール度数を抑えて爽やかに楽しめる飲み方です。
### Q3: なぜ自家製梅酒はアルコール度数20%以上のお酒で作らないといけないのですか？
A3: 主に2つの理由があります。一つは腐敗防止のため。アルコール度数が低いと梅のエキスでさらに薄まり、雑菌が繁殖しやすくなります。もう一つは酒税法で定められているためです。家庭で酒類を製造することは禁じられており、アルコール度数20%未満のお酒に何かを漬け込む行為は「新たな酒の製造」とみなされる可能性があります。
### Q4: 梅酒のアルコールを飛ばす方法はありますか？
A4: 料理に使う際など、アルコールを飛ばしたい場合は、鍋に入れて加熱（煮切る）する方法があります。沸騰させてしばらくするとアルコール分が蒸発しますが、完全にゼロにはならない場合もあります。風味は変わる可能性がありますのでご注意ください。
### Q5: 梅酒を飲んだ後、運転はできますか？
A5: できません。梅酒はアルコール飲料です。一杯でも飲んだら、量やアルコール度数に関わらず絶対に運転をしてはいけません。飲酒運転は法律で厳しく罰せられます。
### Q6: 梅酒の中に漬かっている梅にもアルコールは含まれていますか？
A6: はい、非常に高いアルコール分が含まれています。梅酒に長期間漬かっていた梅は、アルコールをたっぷりと吸い込んでいます。お子様やアルコールに弱い方、運転前の方が食べるのは絶対に避けてください。
### Q7: 梅酒の熟成期間はアルコール度数に影響しますか？
A7: 熟成期間が直接的にアルコール度数を大きく変えることはありません。ただし、長期間熟成させると、ごくわずかな水分蒸発や成分の変化により、まろやかさや風味は大きく向上します。アルコール度数自体は、漬け込み初期の段階でほぼ決まります。
Last Updated on 12/10/2025 by 寒紅梅酒造株式会社
